2013年11月1日金曜日

「平野甲賀の仕事 1964〜2013」展

 気軽にやるのが一番。出たとこ勝負でチャラッと作るのが長続きのコツ。いろんな人が参加し、作っているときは笑いが絶えなかった。(平野甲賀〜『水牛通信』について)

 今日から11月。2013年も、気づけば、あと2ヶ月ですね。『アフリカ』は、今年中にもう一冊、という予定ですが、さぁ〜て、どういうことになりますか。(もちろん『アフリカ』第21号〜2013年10月号も、11月になっても12月になっても遠慮なく発売中です! 発行月を書いてあるだけなのデス。)

※告知していた、珈琲焙煎舎での2周年記念パーティーは、諸事情につき中止となりました。楽しみにしてくださっていた皆様へは、たいへん申し訳ございません。詳細は、珈琲焙煎舎のブログほかをご覧ください。


 ところで、先日、武蔵野美術大学の美術館ではじまった(12/21まで)「平野甲賀の仕事 1964〜2013」展をみにいってきました。写真は、チラシと、図録(平野さんの描き文字をフォント化した「コウガグロテスク」のCDつき)。かなり充実した展示です。
 会場には、300冊以上のブック・デザイン(本の展示)、シルクスクリーンなどで制作されたポスター、装丁をリトグラフで「再生」した作品なんかがズラッと並んでいます。なかには、『ワンダーランド』『水牛通信』といった雑誌の展示もあって、見所はたくさん。とくに雑誌に惹かれる。ぼくはやっぱり雑誌(づくり)が好きなようです。とくに『水牛』(新聞時代を経た後の『水牛』)は、雑誌というより、冊子とか、パンフレットと呼んだほうがしっくりくる感じで、好きです。
 この人の装丁、いまでは、「描き文字」の人、というイメージで、おそらく「描き文字」で、という注文が多いのでしょう。最近20年くらいの本は、大半がその「描き文字」を大きくフィーチャーして、やたらめったら「描き文字」で埋められた表紙も少なくないようです。
 が、「描き文字」はまだ出てきていないか、出てきていても控えめに出てくる80年代くらいまでの装丁が、かっこいい。控えめな凝り方が、また…(笑)
 最近のものでも、演劇や音楽の活動と、それについてきてるような冊子づくりの仕事が、またいい感じ。どこまでいっても、ぼくはそういう、アーシーな(?)というか、地面に近いところでやっているような仕事? 活動? 営み? に心惹かれる人のようですね。


 「コウガグロテスク」だけど、さっそく、いま使っているMacBookにインストールして、つかってみた。ね? これだけで書くと、なんか、芸がない。でも、普通のフォント(普通のフォントって言い方がヘン?)をつかってるなかに、ちょっと紛れ込ませると、こういう「描き文字」は威力を発揮するような気がしています。ま、これをつかっても、「あ〜、平野甲賀の文字だよね」で終わる気もするので、そうそうつかえないような気がしますが…

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